スポーツ関節鏡

ご案内

理念

患者さんへ敬意を示し、患者さんから学ぶ姿勢  患者さんの訴えに対して、常に患者さんの声に傾聴し、共感しながら診療します。

メディカルスタッフを含めた メディカルチームに敬意をはらい、チームワークを重視   

「自分や自分の家族が受けたい医療であるか否か」という姿勢で、謙虚で献身的な医療を展開します。

概要

若松スポーツ整形外科公認ロゴ

 我々整形外科は、筋骨格系の運動器の疾患や外傷の診療、研究、教育を担当しています。働く労働者の皆様、そして、スポーツ活動に従事する学生さんやアスリートの方たちの、運動器の健康を向上維持させるには、最新の3テスラMRやCTを装備した当院で、早期診断を行います。

 保存療法で改善しない場合には、関節鏡という関節の内視鏡を用いる最小侵襲による早期治療、早期リハビリは非常に有用です。
 私たちは誠心誠意診療いたします。患者さんの立場にたって治療を一緒に考えることが、患者さんと我々医療従事者との信頼関係を成立させ、治療がうまくいくために必要と思っています。その根幹は、「自分や家族が受けたい治療であるか否かにある」と考えています。

そのためには、常に患者さんをリスペクトし、世界でもっとも良いと思われる治療を行うつもりで、日夜勉学に励み、手術技術を向上させるように心がけています。

 医療は建物や器械ではなく、結局は『』です。私たちは、患者さん個々人に合わせてより良い治療を提供するために日々研鑚しています

特色

​各種スポーツ外傷

 我々整形外科・スポーツ関節鏡班は、とくに関節鏡(関節の内視鏡)を用いて最小侵襲で、早期診断、早期治療、早期リハビリを行っています。なかでも股関節鏡は、アジアで最も多い症例数を誇っています。また患者さんの治療から得られた新しい知見を国内外に発表し、海外の学会からもその功績を認められています。

 それぞれの関節の障害、運動に対して下記の手術を主に行っています。

  1. 膝関節:関節鏡視下前十字靱帯再建術、後十字靭帯再建術、半月板縫合術、半月板切除術、内側膝蓋大腿靭帯再建術、軟骨欠損に対して自家骨軟骨移植術さらに自家培養軟骨細胞移植による最先端の治療を行って居ます。

  2. 肩関節:肩関節脱臼に対する関節鏡視下バンカート修復術、バンカートブリスト術、腱板修復術、広範囲腱板断裂に対する鏡視下上方関節包再建術

  3. 肘関節:変形性肘関節症に対する肘関節鏡視下デブリードメント、離断性骨軟骨炎に対する鏡視下骨軟骨固定術、自家骨軟骨移植術

  4. 足関節:外側靭帯不安定症に対して鏡視下Brostrom Gould法、靭帯再建術、腓骨筋腱脱臼に対して修復術・制動術、距骨骨軟骨障害に対して自家骨軟骨移植術

  5. 股関節:股関節インピンジメントに対する鏡視下骨軟骨矯正術、関節唇修復術、鏡視下関節唇再建術、股関節滑膜性骨軟骨腫症に対して鏡視下摘出術、滑膜切除、寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)に対して世界で初めて鏡視下棚形成術 

若松病院整形外科としての方針と目標  

 

臨床

若松病院整形外科は、地域の基幹病院としての責務を果たし、さらに新専門医制度に則った充実した教育システムを持って継続発展させていく必要があります。

現在、整形外科は スポーツ整形外科学と人工関節など主に関節外科としての治療を専門的に行っています。開院当初、初代佐多院長から、スポーツ関節鏡センターと名前を名乗って良いとのことでしたが、まだ実績がないためあまり広くアナウンスせずに、ある程度業績を得てからということでした。

開院から9年半経過した現在、培って来た技術と知識を礎にして、現在は九州だけでなく、関東及び関西一円の大学病院や基幹病院からも多くの患者さんをご紹介いただき診療しています。世界水準の股関節と鏡視下手術(膝、足、肘、肩)の診療を行うことができ、ゆえにスポーツ関節鏡センターと股関節センターという名称を広くアナウンスをして、今後も地域に大きく貢献し、県外だけでなく海外からも多くの患者さんに来院していただけるように努めていきたいと考えています。

また日頃の臨床だけでなく、研究、生活態度、患者さんへの尊敬、すべてに謙虚に献身的に誠実に一生懸命努力し続けること、常に全力で取り組むことなどをモットーに、産業医科大学並びに若松病院の発展に貢献したいと考えています。今後も、他科の先生方皆様と緊密な連携をとることで、病院発展に貢献したいと考えておりますので、温かいご支援とご指導を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

研究

2006年から大学の助教、2011年から現在まで産業医科大学若松病院にて勤務しており、現在は国内有数のスポーツ整形外科、関節鏡視下手術基幹病院として地域医療に貢献しています。全国各地から集まってくる数多くの患者さんを外来で診療し、関節鏡視下手術を行ってきました。Prospectiveに、あるいはretrospectiveに手術成績を調べ、臨床研究を行っています。スポーツ整形外科において診療する疾患は、肘、肩、股、膝、足関節など多岐にわたります。5年間で3800例を超える鏡視下手術で症例積み重ねて参りました。膝関節では、後外側不安定性に対する新しい術式の開発[Ohnishi et al. 2017 Arthroscopy Techniques] 外側円板状半月板の年齢別、手術方法による成績の違いについて報告し[Ohnishi et al. 2018 Knee]、肘関節では離断性骨軟骨炎に対して、関節鏡視下に生体吸収ピンを用いて固定をする新しい術式を開発し、良好な成績を報告しました。[Uchida et al. Am J Sports Med 2015] 特に股関節は、国内では最も多い症例数を経験して来ました。その中で、寛骨臼形成不全(DDH)に対する鏡視下手術の成績不良因子を明らかにしました。[Uchida et al. Am J Sports Med 2016, Hatakeyama et al. Am J Sports Med 2018] さらに、世界に先駆けて、DDHに対して関節鏡視下臼蓋形成術 [Uchida et al. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc 2017]、軟骨損傷に対して自家骨軟骨移植術を鏡視下で行なっています。[Uchida et al. Arth Tech] 論文報告数及び症例数の実績が海外から認められ、当科は、ISAKOS(International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports Medicine)のteaching centerとして承認されています。 2018年10月に国際股関節鏡学会 (ISHA)の Board Memberに選出されました。国内外に広く知られるようになりました。今後、臨床研究では、国際的なネットワークを最大限生かし、ワールドワイドな多施設共同研究を行います。手術技術の発展として、世界に先駆けて行なっている股関節鏡を用いた、鏡視下臼蓋形成術、関節包のシューレース縫合テクニック、鏡視下骨軟骨移植術はいずれも低侵襲で有用な方法です。多くの整形外科医が安全に行うことを可能とする手術器械を開発し、広く普及させ、発展させていきたいと考えています。今後は、股関節鏡視下手術の最大の成績不良因子である①高度で広範囲な軟骨損傷、②加齢に伴う変性、③寛骨臼形成不全に関連する諸問題を克服していきたいと思います。間葉系幹細胞をはじめとする幹細胞を用いた再生医療を併用した鏡視下手術の臨床応用の早期実現を目指したいと考えています。

現在まで行ってきた臨床研究と基礎的研究を融合させながら、低侵襲な鏡視下手術と組み合わせた滑膜MSCsを用いた再生医療を開発し、変形性関節症への進行を未然に防ぎ、早期リハビリ、早期社会復帰を実現することができます。現在、我が国が抱える高齢化社会におけるロコモティブ症候群なども未然に防ぐことにつながり、健康寿命を延ばすことにつながります。 

 

 

教育

医療人として入学して来た医学生に対し、医療知識や技術を習得するだけでなく、人を思いやる心と、医療人としての倫理観を育むことが、必要な教育であると考えます。サイエンスに基づいた医療を実践でき、かつ人間としての優しさや強さ、社会人としての協調性をもった医師に育つように学生教育を行いたいと思います。常に患者の声に耳を傾け、尊敬の念をもって接し、謙虚で献身的な医療を行う姿勢を指導します。診療に際しては、「自分や自分の家族が受けたい医療であるか否か」を常に自問自答することが大切だと思っています。そのことが、幅広い教養と豊かな感性を兼ね備えた医療人を育むことに繋がると考えます。私達自身も学生の目標となれるよう、共に成長していきたいと思います。

また、卒後教育としては、整形外科学の次世代のリーダーを育てることを目標とします。リーダーとなる人材は、医師として、さらにscientistとして、研究と臨床を両立しなければなりません。そのことが世界水準の医療を発展させ、最終的には患者さんへの貢献につながることを指導しながら、基礎と臨床を含めた、活発な研究業績を求めていきます。

若手医師の皆様の能力が存分に発揮でき、個人の能力を最大限引き出し、さらに伸ばすことが出来る、のびのびとやりがいのある環境を整備することに傾注いたします。これらのことは、我が国の患者さんのためとなり、このマインドを後裔に伝えることが、世界水準の医療を常に追求し、それを広めることが今後の教育の役目と思っています。

特記事項   Important Things

国際関節鏡スポーツ整形外科学会認定 ISAKOS approved Teaching Center

  2015年10月より国際膝関節鏡スポーツ整形外科学会の我が国2番目にTeaching Centerに承認されました。

     http://www.isakos.com/Teaching/#JAPAN 

 新潟大学、神戸大学、東北大学、高知大学、横浜市立大学から研修に来られており、定期的に外国からもフェローが訪れ、一緒に、診療、研究を行っています。

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トップアスリートからスポーツ愛好家・学生さんまで

チームドクターを派遣

 Jリーグ(大分トリニータ、ギラヴァンツ北九州)やラグビートップリーグ、)バスケットボールBJリーグなどのプロスポーツチームから社会人野球や大学、高校生のチームに、チームドクターを派遣しており,スポーツ現場でトレーナーと連携をとりながら、安心してスポーツを楽しめる環境づくりをしています